アトリエのような部屋で、憧れの一人暮らし!
MIZUHO -さんの体験談
story of one's experiences
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想像と違ったフランス
馴染みのカフェの店員とビズ(頬にキスをしてあいさつ)を交わし、カウンターで一杯のカフェから始まる一日。「学校に行く前に、ほとんど毎朝カフェに寄ります」
パリに住み始めてすでに3年目になるという専門学校生の瑞穂さんは、もうすっかりパリジェンヌ。最初は語学留学だけのつもりで地方のトゥールにホームステイ。しかし、5ヵ月後にはもともと興味のあったモードの学校に入学していたという。短大時代に18世紀のドレスに魅せられて以来、服を作ることよりもむしろ素材作りをしたかった瑞穂さん。知り合いに紹介されたパリのテキスタイルの専門学校の生徒の作品展を見学し、1学年に1クラスのみという小規模でアットホームな雰囲気が気に入り、迷わず入学を決めたそう。
滞在先について
一人暮らしの学生が住む典型的なアパートといっていい、ちょっと古びた一部屋だけのステュディオ。日本風にいえばワンルームマンションということになるが、キッチンと浴室がわかれていて、なかなか使い勝手がよさそうだ。部屋に入ってすぐ目に付く壁面にかかっているタペストリーは学校での課題。
「作品がどんどんたまってしまって、しまう場所がないので、飾っています。あのトランクの中にも作品がはいっているんですよ」
この部屋はまさに小さなアトリエ。学校から帰宅すると、この部屋ではもっぱら課題の制作を行っていて、友達に借りているミシンを使って素材を縫い合わせたり、細かいパーツに着色したり、あっという間に時間が過ぎてしまうそうだ。
道で拾った皮のトランクに薬や作品を収納したり、テキスタイルの専門学校生には必需品の画材やミシンもインテリアの一部。手作りのものや、友達からの貰いものや拾いものもうまくインテリアに生かし、パリ風に暮らしている。
学校帰りに友人を部屋に招いてお茶をしたり、ヴァカンス中などは、手作りの日本料理でもてなし、フェット(パーティ)をして盛り上がることも。中庭側なので、あまり陽当りがよくないのが難点だが、とりわけ静かで作品作りには集中でき、狭いながらもお気に入りのスペースのようだ。
最後に
自分の夢に一歩一歩着実に近づいているMIZUHOさん。パリの一人暮らしはしばらく続きそうだ。